東京芸大生特攻ハザード
リークによって合格者を急激に増やせた時は合格率も上がります。
そして翌年から生徒が増えればリークがなくても予測される出題ごとに生徒を振り分けてどう転んでも誰かが合格するように抑えることができます。
それと出題ごとの評価の仕方がどのように予測を裏切る形に転んでも良いように複数の伏線を張ることができます。
そうすることで合格者数をキープできます。合格者数をキープすれば評判を聞き付けた生徒が増えるわけです。
そのため合格率は落ちます。実力的にもう少しという生徒は美術予備校の「マウント」を喜んで受け入れます。
主導権を相手に渡す「マウント」によって交換条件として伏兵になるための手立てを指導してもらえるのです。「マウント」してもらうには信頼関係を築かなければなりません。
つまり入学してすぐに「マウント」してもらうことはできないのです。
「マウント」をしてもらって運良く入試の流れが来れば伏線として伏兵の役割を果たします。
伏兵として東京藝術大学に合格してもバレないのでその後の扱いは本線で合格した学生と変わりません。
本線に入る生徒はどこの予備校も数名です。
本物の指導とは本線に入るための指導。
これはつまり全ての実技上の問題を極限の状態まで突き詰めることです。
その作業ができる者は本当に数人であり、それをするには自分との勝負であり、そうなるとライバルや周りの伏線として「マウント」されている受験生は比較対象にならないので関係ないのです。
本当に自分の実力で這い上がった生徒。
本来これが本当の各予備校の合格者の実数です。
もちろん人数の多い予備校ほど本線に入る生徒の数は多くなります。
それでも片手で足りる人数になるはずです。
人数の少ない予備校は伏線をはれません。
それが予備校ごとの合格者数に差が出る主な理由だと私は考えています。
関東の芸大美大を受験する受験生の数は2019年現在でおよそ3000人です。 これは20年前の東京藝術大学油画専攻の受験者数と同等の数です。 それだけ受験生離れは急速に起きています。 そして私は5年から10年程度かけてさらに半分の1500人まで減ると予想しています。 減り続ける根拠は下げ止まる理由がないからです。 そして1500という数字の根拠は東京藝術大学と多摩美術大学と武蔵野美術大学の併願を想定した数字です。 この数字でさえも割るような事態になれば東京藝術大学ですらFランク校になってしまいます。 受験生の減る要因の全ては受験者数増加がピークを迎える20年前にすでにありました。 その時にすでにある傘を取り払わない限り下げ止まることはありません。
東京藝術大学に合格するためには美術予備校に通わなければなりません。 そしてデザイン科であれば都内にある某美術予備校。 彫刻科であれば都内の某美術予備校と神奈川にある美術予備校。 日本画科であればこれも都内の某予備校。 油画は都内にある某予備校から定員の半数から3分の2が合格するようになっています。 各科の受験生は東京藝術大学の定員の半数以上の合格者を出している美術予備校の科に集まります。 それ以外の予備校にはあまり行きません。 そのためいわゆる大手と呼ばれる美術予備校でも芸大に半数以上合格者を出している科以外の科は生徒数が数名。 中には1名という状況もあります。生徒数数名では講師を雇うことが困難です。 そしてこれから受験生が今の半分になった時には芸大に定員の半数以上合格者を出している科でさえも運営していくことが困難な状況に陥ります。 そのような状況にならないように今から問題の布石を打つことが必要です。 「美術予備校が新しい形に生まれ変わる」そのための天才育成計画です。 後数年経てば美術予備校は少人数制のビジネスモデルへの転換、又は受験生が増加する体質に生まれ変わるために抜本的な改革をすることが必要になります。 このままでは間違いなく受験生は減ります。
受験生が1500名まで落ち込む。 今回のお話はその懸念から頭に浮かんでくることのお話です。
あらためて、芸大美大の難関校の入試倍率の高さがどれくらいか皆さんご存知でしょうか?
東京藝術大学の入試倍率は高い学部で20倍弱あります。 私立の難関校で10倍弱です。
私が芸大を受験した20年前は50倍でした。 すごい倍率ですね・・・。
美術とデザインに興味を持った高校生や親御さんは最初に芸大美大のことを何も知りません。 興味を持って、調べているうちに、20倍という数字を初めて目にした時は全員が愕然とすると思います。 この世界の「あるある」です。 それでも、それだけの価値があるのだろうと期待して頂ける人は、美術予備校に足を運んでくれます。 私の考えですが芸大美大にはそれだけの価値がある人にはあります。 ない人にはないです。 問題は、なぜ価値があるのか?なぜ価値がないのか?という肝心な部分の詳細な説明が公にないことです。 この問題についてはっきりと具体的に答えられる人がいないので毎朝欠かさず私がせっせとてんいくを書いています。 ついでにお話しすると受験生の皆さんは倍率を気にする必要はありません。 倍率の話から切り出しておいてなんですが・・。 気にするべきは合格レベルを十分に超える良い作品を作ることです。 「良い作品を作る」それだけ。それでデザイナーにも画家にもなれます。 逆に「良い作品」を作れなければ、ごめんなさいデザイナーにも画家にもなれますが、作品が良くないわけですから、周りの人は気を使って何も言いませんが、自分は辛いと思います。
進路指導を受けて覚悟を決めた受験生たちは美術予備校に入学します。 そして受験勉強・・最後は勇気を奮い立たせて試験に足を踏み込みます。
試験の時は慣れていない現役生の中には全身をガタガタ震わせながら試験にのぞむ者がいます。 泣き出す者。 家を出る前に吐いてきた者もいます。 慣れすぎた浪人生では試験開始の合図とともにビールを飲みほす者(大昔です。)などがいます。 私はというと浪人最後の7浪目の時は試験の日に上野駅を降りて芸大にたどり着くまでの道中で5回ほど座って休まなければ心臓が壊れそうになる程緊張していました。 つまり命を賭けた戦いです。
それだけ大変なことがわかっていても美術予備校の講師の私は倍率10倍弱〜20倍程度の難関校の受験を生徒たちに勧めます。 たいていの場合その方が卒業後の未来が明るいのです。 学校に行かなくても社会で難関校にいく以上の成果をあげる何かしらの力のある生徒の場合は難関校に行く必要はありません。 でもたいていが自力でそういった成果のあげる力のある生徒ではないのです。 自力は難しいので生徒には失礼を承知で問題点を指摘し、育てて、嫌がられても陰ながら本人の気づかない「過信」を補う後押しをすることが必要です。
美術系の学校を志望する生徒の多くは過信している子や自分の力をよくわかっていない子です。 幼児性が強い子が多く、幼児性が強すぎると大人になれず頑張れません。 情緒が不安定で仕事が荒い。 幼児性の強い生徒は全般的にFランクの学校におさまります。 Fランクを志望する生徒のほとんどが美術予備校には通いません。 美術予備校に来た生徒には社会に出て仕事が上手く行くようにするためにメンタリティーからじっくりと色んな指導をします。 難関校に進学するためにはそれ相応の努力が必要なのです。
美術予備校に来た段階で倍率20倍の競争に打ち勝つ強さを持っている生徒は稀です。 殆どの生徒が芸大よりも弱いです。 なので最初は全員が芸大に「マウント」をとられます。 でも安心してください。 倍率20倍の競争に打ち勝つポテンシャルが生徒にあるか考えた時、はじめの弱さの程度はあまり関係がないです。 大切なのは「意思」です。 つまりポテンシャルは全員あります。
芸大入試には「マウント」を取れて合格する人とマウントされて合格する人がいます。 この違いはとても大切です。 できればマウントして合格する方がいい。 この違いによって話が大きく変わってきます。 各予備校で「マウント」して合格する人は数人。 私が大手予備校を気にしないのはそのためです。 つまり、予備校に「マウント」されて合格する人が大手には多いのです。
強さを持っている生徒でも20倍の倍率に「特攻」する気のない生徒は多いです。 強さといっても血の気の多さばかりではありません。 その子たちは実は強くても倍率10倍弱の私立の難関校を選びます。 なので始まりの弱さ、才能、能力は関係ありません。大事なことは「特攻」する意思があるかどうかです。 血の気・・・。 お母さんごめんなさいこの子は血の気が多いので止められません・・・。 私にできることは全身全霊をかけてバックアップすること・・。本人の心が折れるまでは私の心が折れることはありません。 何度負けようとも絶対にくじけない。 それが予備校の講師であり、芸大の先生です。 我々大人が一番教えなければならないことです。
彼らは覚悟を決めて腹をくくり、戦争みたいに「特攻」しているのかもしれません。 受験の目的はいうまでもなく大学に入ることです。 力を試すために受験する模試とは違います。 当たり前のことですが「受験の目的は大学に入るため」です。 でもそのことから目を逸らさないようにしなければおかしな話になる場合があるのです。
関東の芸大美大を受験する受験生の数は2019年現在でおよそ3000人です。 これは20年前の東京藝術大学油画専攻の受験者数と同等の数です。 それだけ受験生離れは急速に起きています。 そして私は5年から10年程度かけてさらに半分の1500人まで減ると予想しています。 減り続ける根拠は下げ止まる理由がないからです。 そして1500という数字の根拠は東京藝術大学と多摩美術大学と武蔵野美術大学の併願を想定した数字です。 この数字でさえも割るような事態になれば東京藝術大学ですらFランク校になってしまいます。 受験生の減る要因の全ては受験者数増加がピークを迎える20年前にすでにありました。 その時にすでにある傘を取り払わない限り下げ止まることはありません。
東京藝術大学に合格するためには美術予備校に通わなければなりません。 そしてデザイン科であれば都内にある某美術予備校。 彫刻科であれば都内の某美術予備校と神奈川にある美術予備校。 日本画科であればこれも都内の某予備校。 油画は都内にある某予備校から定員の半数から3分の2が合格するようになっています。 各科の受験生は東京藝術大学の定員の半数以上の合格者を出している美術予備校の科に集まります。 それ以外の予備校にはあまり行きません。 そのためいわゆる大手と呼ばれる美術予備校でも芸大に半数以上合格者を出している科以外の科は生徒数が数名。 中には1名という状況もあります。生徒数数名では講師を雇うことが困難です。 そしてこれから受験生が今の半分になった時には芸大に定員の半数以上合格者を出している科でさえも運営していくことが困難な状況に陥ります。 そのような状況にならないように今から問題の布石を打つことが必要です。 「美術予備校が新しい形に生まれ変わる」そのための天才育成計画です。 後数年経てば美術予備校は少人数制のビジネスモデルへの転換、又は受験生が増加する体質に生まれ変わるために抜本的な改革をすることが必要になります。 このままでは間違いなく受験生は減ります。
受験生が1500名まで落ち込む。 今回のお話はその懸念から頭に浮かんでくることのお話です。
あらためて、芸大美大の難関校の入試倍率の高さがどれくらいか皆さんご存知でしょうか?
東京藝術大学の入試倍率は高い学部で20倍弱あります。 私立の難関校で10倍弱です。
私が芸大を受験した20年前は50倍でした。 すごい倍率ですね・・・。
美術とデザインに興味を持った高校生や親御さんは最初に芸大美大のことを何も知りません。 興味を持って、調べているうちに、20倍という数字を初めて目にした時は全員が愕然とすると思います。 この世界の「あるある」です。 それでも、それだけの価値があるのだろうと期待して頂ける人は、美術予備校に足を運んでくれます。 私の考えですが芸大美大にはそれだけの価値がある人にはあります。 ない人にはないです。 問題は、なぜ価値があるのか?なぜ価値がないのか?という肝心な部分の詳細な説明が公にないことです。 この問題についてはっきりと具体的に答えられる人がいないので毎朝欠かさず私がせっせとてんいくを書いています。 ついでにお話しすると受験生の皆さんは倍率を気にする必要はありません。 倍率の話から切り出しておいてなんですが・・。 気にするべきは合格レベルを十分に超える良い作品を作ることです。 「良い作品を作る」それだけ。それでデザイナーにも画家にもなれます。 逆に「良い作品」を作れなければ、ごめんなさいデザイナーにも画家にもなれますが、作品が良くないわけですから、周りの人は気を使って何も言いませんが、自分は辛いと思います。
進路指導を受けて覚悟を決めた受験生たちは美術予備校に入学します。 そして受験勉強・・最後は勇気を奮い立たせて試験に足を踏み込みます。
試験の時は慣れていない現役生の中には全身をガタガタ震わせながら試験にのぞむ者がいます。 泣き出す者。 家を出る前に吐いてきた者もいます。 慣れすぎた浪人生では試験開始の合図とともにビールを飲みほす者(大昔です。)などがいます。 私はというと浪人最後の7浪目の時は試験の日に上野駅を降りて芸大にたどり着くまでの道中で5回ほど座って休まなければ心臓が壊れそうになる程緊張していました。 つまり命を賭けた戦いです。
それだけ大変なことがわかっていても美術予備校の講師の私は倍率10倍弱〜20倍程度の難関校の受験を生徒たちに勧めます。 たいていの場合その方が卒業後の未来が明るいのです。 学校に行かなくても社会で難関校にいく以上の成果をあげる何かしらの力のある生徒の場合は難関校に行く必要はありません。 でもたいていが自力でそういった成果のあげる力のある生徒ではないのです。 自力は難しいので生徒には失礼を承知で問題点を指摘し、育てて、嫌がられても陰ながら本人の気づかない「過信」を補う後押しをすることが必要です。
美術系の学校を志望する生徒の多くは過信している子や自分の力をよくわかっていない子です。 幼児性が強い子が多く、幼児性が強すぎると大人になれず頑張れません。 情緒が不安定で仕事が荒い。 幼児性の強い生徒は全般的にFランクの学校におさまります。 Fランクを志望する生徒のほとんどが美術予備校には通いません。 美術予備校に来た生徒には社会に出て仕事が上手く行くようにするためにメンタリティーからじっくりと色んな指導をします。 難関校に進学するためにはそれ相応の努力が必要なのです。
美術予備校に来た段階で倍率20倍の競争に打ち勝つ強さを持っている生徒は稀です。 殆どの生徒が芸大よりも弱いです。 なので最初は全員が芸大に「マウント」をとられます。 でも安心してください。 倍率20倍の競争に打ち勝つポテンシャルが生徒にあるか考えた時、はじめの弱さの程度はあまり関係がないです。 大切なのは「意思」です。 つまりポテンシャルは全員あります。
芸大入試には「マウント」を取れて合格する人とマウントされて合格する人がいます。 この違いはとても大切です。 できればマウントして合格する方がいい。 この違いによって話が大きく変わってきます。 各予備校で「マウント」して合格する人は数人。 私が大手予備校を気にしないのはそのためです。 つまり、予備校に「マウント」されて合格する人が大手には多いのです。
強さを持っている生徒でも20倍の倍率に「特攻」する気のない生徒は多いです。 強さといっても血の気の多さばかりではありません。 その子たちは実は強くても倍率10倍弱の私立の難関校を選びます。 なので始まりの弱さ、才能、能力は関係ありません。大事なことは「特攻」する意思があるかどうかです。 血の気・・・。 お母さんごめんなさいこの子は血の気が多いので止められません・・・。 私にできることは全身全霊をかけてバックアップすること・・。本人の心が折れるまでは私の心が折れることはありません。 何度負けようとも絶対にくじけない。 それが予備校の講師であり、芸大の先生です。 我々大人が一番教えなければならないことです。
彼らは覚悟を決めて腹をくくり、戦争みたいに「特攻」しているのかもしれません。 受験の目的はいうまでもなく大学に入ることです。 力を試すために受験する模試とは違います。 当たり前のことですが「受験の目的は大学に入るため」です。 でもそのことから目を逸らさないようにしなければおかしな話になる場合があるのです。