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美術系の学生に見られる低所得の問題

美術系の学校への進学を目指す学生を見てすぐに見えてくるものの1つが親御さんの所得の格差です。私立の大学と専門学校の学費は年間200万円程度かかります。年間200万円の学費を毎年払える親御さんはかなり余裕のある御家庭です。美術系の学校への進学に興味を持つ学生の多くは年間200万円の学費を支払うことができないため国公立に絞るか、国公立の高い倍率を見てリスクを避けるために美術系への進学を断念します。
芸大美大の受験生の中には年間200万円の学費を親御さんが支払うことができなくても奨学金や国の融資制度を利用したり、自分でアルバイトをすることで実家から通える人は十分私立の美大に進学できるので進学する人は沢山います。美術系の学校は親御さんの所得が低ければあきらめるしかないと考えられがちですが、必ずしもそうとは言えません。

1つひとつの問題をクリアすれば低所得者の御家庭でも美術系の学校への進学は可能です。但し、問題のクリアは簡単ではありません。なぜならば低所得からくる問題は単に学費が工面できないという問題ばかりではなく、心や体の問題に発展していることが少なくないからです。

受験生が低所得者の御家庭である場合、御家庭が抱える所得の問題は様々な問題に発展している場合が多く、所得の問題は複合的に交錯する多くの問題の一番深い根幹の問題である場合が多くみられます。実際に所得の問題が様々な問題の根幹としてみられる場合は、収入を得て生活にゆとりが出ることで一瞬にして問題が解決してしまうことがあります。もし、子供が美術の道に進んで安定した収入が得られるようになり、問題が一挙に解決してくれれば、これ以上幸福なことはないと考えます。子供の成功を願います。
願いを叶えるために、受験する前、眼の前で複雑に絡みあう問題は大きな壁として立ちはだかります。前に進むためには問題を1つずつ紐解きながら解決していかなければなりません。問題が複雑であればある程、話を具体的に整理して話すことが難しくなります。打ち明けられない話しが多くなればそれだけ解決が困難になります。
クマビの先生は進路指導の相談を受けた際に、美大受験をするために受験費用が不足する場合にそれを解決するための様々な手立てをアドバイスをしますが、その際に親御さんの話しが抽象的な場合は適切な手立てをアドバイスすることができません。適切なアドバイスをするために大切なことは先生と親御さんとで漠然とした話しをするのではなく、具体的に話しをすることです。具体的な話しをして、1つひとつの問題を把握することで、抽象的に「お金がないから美大受験は辞めよう」となりかけた話しが、しっかりとした活路が見い出されて前に進めるようになります。人生の大きな岐路に立つ中学生と高校生の財産はお金ではなく「チャンス」と「目的達成に割くことができる時間」です。しっかりと具体的に話すことで道が見えてきます。お金に余裕のある御家庭はうらやましいかもしれませんが、殆どの御家庭が余裕があってもお金に限りがあり、私立の大学を通わせてもらえる4年間が多くの場合の限界です。4年以上資金援助してもらえる学生はあまりいません。一方で自分でお金を工面して前に進む学生は親からの経済的な支援の限界を気にすることなく目的達成に必要な時間を自分の思い通りに割くことができます。これがお金を工面して前に進む学生の「強み」です。

時間を生かすには具体的に何を目指すのか?胸を震わせるだけのビジョンが必要です。生徒の思い描くビジョンは漠然としています。しかし美術系の道を目指す人のビジョンは殆ど全て健全です。漠然としたビジョンではなく具体的なビジョンはある程度その道を進んだ大人の描くもので、子供の描くものではありません。子供に明確なビジョンを求めてしまっては全ての子供の芽は摘まれます。子供=生徒の夢を実現させるためには大人の理解と最大限の協力が必要です。低所得の御家庭の場合、限界を超えて資金援助をして欲しいとは考えません。但し、最大限の協力を望みます。もし適切な協力をして頂ければ子供の時間は生かされます。

適切な協力をすることが難しい御家庭が多く、きちんと話しができなかったために夢をあきらめざるを得ない子供が大勢います。きちんとお話することの前に一番立ちはだかることが親御さんのプライドです。

又、話しを複雑にさせる問題の1つが余裕があるにも関わらず経済的な支援を学校に求めてくる御家庭があることです。所得の問題は実際の低所得の程度によって変わります。すなわち所得の大小は主観で判断することができません。そのため所得の程度をはかることが大切です。ただ、低所得の程度を客観的にはかることは難しく、親御さんとの抽象的なやり取りではかることはできません。解決するためには具体的に細かい事情を聴く必要が出てきます。所得の話はデリケートなので実際はお伺いできないケースが殆どです。

クマビの先生が低所得を判断する目安

殆どの受験生は口を揃えて「お金がない」と言います。実際に救済措置をこうじる必要があるのかどうかを判断するには具体的な目安が必要です。クマビの奨学生の適用を判断する際には親御さんの所得を証明する書類を提出して頂く場合もあります。進路指導や受験生の生活指導、奨学生や特待生の面接の際に生徒は全員口を揃えて「お金がない」といいます。「お金がない」と言われたので親身になって対応した結果、入学後に生徒自身が日替わりで複数の高級外車に乗って登校するといったこともあります。ただ本当にお金がないと思っていますので嘘はついていません。

「私立の大学に入学する費用があるが予備校に入るお金がない」
近年は美術予備校に通わずに合格できる大学が増えてきています。そのため「私立の大学に入学する費用があるけれども予備校に入るお金がない」いう生徒が増えて(クマビの場合過半数がそうかもしれません)います。但し、私立の初年度の納入金額の200万円を用意できる御家庭は一般的に考えて余裕のある方だと考えることが今の日本の経済状況では自然です。決して低所得ではありません。美術予備校に行かなくても合格できる大学はあるのでその大学を目指すか、美術予備校に通わなければ合格することが難しい大学を目指したければ国公立を目指して下さい。クマビのある関東では東京芸術大学。入りやすい大学では教育系の大学があります。国公立は初年度の納入金額は100万円程度です。それで1年以上予備校に通うことができます。
「親御さんに負債があり日本学生支援機構の奨学金と国民生活金融公庫から融資を受けることができない」
このケースは本格的に支援が必要です。本人がアルバイトをすることは勿論、クマビも本人の努力が大前提としてクマビの奨学金で積極的なフォローを行います。
「親御さんに負債がなく日本学生支援機構と国民生活金融公庫が利用できる」
この場合はアルバイトの必要はありません。予備校代が必要な場合は国民生活金融公庫を利用して下さい。又、受験生の仕事は勉強です。余計なアルバイトは一切してはいけません。借入をしてまで大学に行く必要がないと考える親御さんもいらっしゃいますが、一生懸命受験勉強をして、きちんと大学を卒業したら真面目に働く子供であれば殆どのケースが借入をして大学に進学をさせるべきです。大学まで出て真面目に働かない子供の場合は高校を卒業したら働かせるべきです。

受験費用を解決するために

受験費用とは主に美術予備校代です。東京芸術大学他難関校を受験するために高校3年生の1年間美術予備校に通ったら通常90万円程度かかります。実はこの受験費用が工面できずに難関校の受験をあきらめる高校生が多く、難関校ではない大学に進む学生が増えています。芸大美大の2極化は受験産業の水面下ではじまっています。1年以上予備校に通わなければ合格できない所は難易度SとAの大学です。難易度B~Gの大学は1年美術予備校に通う必要がありません。受験生の時に美術予備校に通うかどうかの差は大学卒業後に必ず現れます。それを見越して受験生の時に無理をしてでもしっかりと1年以上かけて受験勉強しておくことが大切です。

高校生の中には高校1年生の頃からアルバイトをしてお金を貯めて高校3年生になったらしっかり美術予備校に通って東京芸術大学に現役合格した人もいます。受験費用がないために簡単に入れる大学に行く位なら高校1~2年生の時にアルバイトをして、3年生でしっかり美術予備校に通って受験勉強をした方が良いと考えます。又、私立の大学に4年間通わせる余裕のある親御さんは1年以上予備校に通わせるだけの受験費用は出して下さい。今の美大の多くは今以上の倍率低下を懸念して受験勉強の必要性を強くは口に出して言いません。但し、大学を卒業した後に実力の差ははっきりと表れます。「勉強をすればするほど実力に差が表れる」ということを良く考えて下さい。
浪人生で受験費用がない場合は、アルバイトをしてお金を貯めてから美術予備校に通います。最も多いのが4月~8月頃までアルバイトをして美術予備校代/受験費用/画材代を全て貯めてから9月から予備校に通い受験勉強をはじめるケースです。

難易度とはクマビが独自に設けている大学入試の難しさを表した指標です。難易度は料金表で確認することができます。

低所得と心身症と低学力の関係

低所得が心身症と低学力の原因になっていると考えられる学生のケースは少なくありません。例えば低所得による不安感が心身症を招き、情緒不安定から物事が手につかずに落ち着いて読んだり、読んだことを覚えることができず学習障害に発展するケースが見られることは美術系の学生にも多く確認できます。

プライド

親御さんには子供の大学受験に関心をお持ちの親御さんと、親御さんの中にはあまり関心をお持ちではない親御さんがおられます。又、大学受験には関心があるけれども美大受験には関心のない親御さんもおられます。大学(美大)受験に関心のない親御さんはお話をして頂けないことがよくあります。倦厭されることもしばしばです。人生は受験が全てではないということもあると思いますし、ましてや美術?という不可解さや様々な疑問符が頭に浮かぶ親御さんもいらっしゃると思います。子供が美術系に進みたいという予想外の反応に戸惑われる親御さんもおられるとは思いますが、子供が関心を持った美術というものが本当に悪いものなのか?美術について一度考えて見て頂ければと思います。是非一度しっかりと検討するためにクマビの進路相談を受けて下さい。

子供の美大受験に関心をお持ちの親御さんでも、私立の入学費用と予備校代は一般の大学よりも高額なので、予算の問題で子供の美大受験に反対される親御さんが大勢おられます。ただ、予備校には予算が足りない場合に乗りきる様々なノウハウがあります。ノウハウを実践することで殆どの御家庭の予算の問題が解決するはずです。

予備校には様々な予算の問題を乗り切るノウハウがありますが、デリケートな話しなので親御さんと経済的な話しに踏み込めないことが多く、ノウハウを生かせず子供は美大受験を断念せざるを得ないことも少なくありません。経済的な話しに踏み込めない場合には様々なケースがありますが、最も残念なケースがデリケートな話しに触れることに抵抗があり、親御さんのプライドが許さないというものです。親としての威厳を保つことは大切なので、親御さんの威厳を保ちながら話すことに細心の注意を払いますが、歩み寄って頂けないことが現実です。
低所得者世帯という言葉をよく耳にします。低所得者の家庭から大学に進学することは難しく社会的な問題になっています。美術系の大学の進学も一般の大学進学と同じく低所得者の家庭からは進学は大変です。但し、「低所得者の家庭の子供は芸大美大に進学することができない」と決まったわけではありません。低所得者の家庭の子供でも美大に進学をすることができます。低所得者の家庭でも芸大美大に進学することはできますが、事情を詳細にお伺いすることができなければ適切なアドバイスができません。事情さえ細かく把握できれば適切な手立てをアドバイスすることができますので、どうかクマビにお話だけでも聞きに来て下さい。

所得の話しはデリケートです。多くの場合が抽象的な話しか、親御さんが実際は所得の問題であってもプライドが許さないために先生に「お金がない」と言えず、そのまま話が反れてしまったり、うやむやな話になって反故になるケースがあります。ここでははっきりと問題を直視するために実際に反故にしたケースを紹介します。只、生徒のケースは、特に親御さんのケースは公にすることはできません。親御さんが万が一許可して下さってもクマビは公開しません。とはいうものの問題をはっきり直視するためには実例が必要です。そのため今回はクマビの講師小平の実例を紹介致します。この話によって1人でも多く心を開いて歩み寄って頂ける親御さんが増えることを望みます。

クマビの講師の小平の家庭の場合です。小平の父は多額の負債を抱えた低所得者でした。父は職人気質が手つだって人前で決してお金がないことを認めることができません。小平の高校生の時、高校の先生の3者面談では年間200万の学費を到底払うことなど不可能であるはずなのに払えないということが恥ずかしくて言えず、進路指導の先生の提案するまま、父は気持ちが大きくなり複数の私立の大学の受験をする話を取り付けてしまいました。その数カ月後に父は失踪しますが、失踪してやり過ごすつもりだったのだと思います。父の失踪後出願する時期になりましたが、出願費用すらないため当然1校も出願することなどできませんでした。父の失踪後しばらくすると自宅の電話が止まり、電気、ガス、最後に水道が止まります。水道が止まった時点で家は本来の生活のための機能が麻痺します。水道が止まった辺りに親戚が助けに来てくれました。それから高校卒業まで親戚の家に居候しました。問題は父がお金がないことを言わなかったことです。受験費用がないことがわかっていれば早いうちにアルバイトをして乗り切ることができました。プライドや恥は時として役に立ちますが、時として仇となることがあります。踏ん張って仕事をする力を生むプライドは必要ですが、仇となる余計なプライドは一切必要ありません。
お金がなくてもしっかりと大学を出ることは可能です。小平は高校を卒業後、親から一切仕送りをもらわずに九州から上京し、アルバイトをして生活しながら浪人し、受験費用を稼いで大学に行き、大学を卒業しました。大学の時は親にお金を送った時期もあります。

このような実例を公開したのはお金はどうにかなるということが言いたいからです。「お金がなければ大学なんかに行かずに働け」という親御さんも多いと思います。そのお考えを否定するつもりは一切ありません。ただし、親御さんの反対される理由が「お金がない」という場合は、小平のケースと比較して考えてみて下さい。おそらく小平よりは良いのではないでしょうか?クマビではそれぞれの御家庭の状態に合わせて具体的なアドバイスをすることができます。興味のある親御さんはクマビに問い合わせて下さい。お伺いしたお話の内容は一切外には出ませんのでご安心下さい。

ネグレクト

ネグレクトはあまり聞きなれない言葉だと思います。これも低所得者の御家庭に多い問題だと思います。親御さんが子供に手を上げる虐待や上司が部下を怒鳴り散らし執拗に精神的な苦痛を与えるパワハラなど動的な虐待は一般的に認知され市民権を得ています。ただ、美術系を目指す学生に動的な虐待を受けている人は珍しく、静的な虐待「ネグレクト」を受けているケースを良く見受けられます。理由は、ネグレクト=育児放棄・育児怠慢を受けている子供が一人の時に絵を描いたり、粘土遊びをしたりして時間を過ごす間に才能を開花させ、高校生になった頃に進路に美術を選択する動向が多いからだと考えられます。生徒の具体例を得げる事ができませんので、小平の家庭の具体例を上げてネグレクトの問題を説明します。小平の場合のネグレクトの問題は代々続く慢性的な低所得者の家庭特有のものです。父親は真面目な面がありながらも不器用で収入は少ないために働いている時間が長く、家にいる時間が少ない。母親は父親の収入が少ないために離婚し家を出ました。子供が母親についている場合は家庭内でもコミニケーションが保たれますが、小平は父親に着いたためディスコミニケーションに陥っていました。小平の家庭は代々母親のいない家庭で慢性的なディスコミニケーションの家庭です。実際、父親方の祖父とは同じ屋根の下に10年以上住んでいながら一度も会話をしたことがありません。父親とは現在同じ屋根の下に暮らしていますが5年以上会話をしていません。
「ネグレクトが受験に与える影響」
ネグレクトは受験に影響します。家にいる間に会話がないために発話の感覚に問題がおきること。学校にいる間に友達と先生と会話をする機会があっても、子供が細かい会話術、例えば冗談をいったり、自分が優位に立つために意地悪を言ってみたり、逆に落ち込んでいる人を上手く励ましたりするなどの会話術は家庭にいる長い時間の中で培われるため身につきません。学校にいる間に会話ができる時間は友達と先生と会話する時間を合計しても1日1~3時間程度です。子供は会話の機会が少なくなればなるほど語彙が少なくなります。語彙はそのまま学力に影響します。又、人間は自分の考えや想いの殆どを言葉で表現します。言葉で表現する機会を失うことは心に影響を及ぼします。
学生の中で絵が好きで美術予備校にきたけれども絵がまったく描けなくなったり、学科の勉強をしてもできないという場合や勉強が手につかないという場合は「家に親御さんがいない」ことが良くあります。逆に授業を受けるだけで余り勉強をしなくても成績が良い生徒には家庭に両親と祖父母がいて複雑なコミニケーションを当たり前のように毎日おこなっている御家庭が多いように見られます。学力を引き出すためには今からでもコミニケーションの時間を多くとることが大切です。年月をかけて硬化した頭を言葉の力で柔らかくほぐすことで徐々に学力が上っていきます。運動と同じく言葉のアクティビティが必要です。
美術予備校では学力の低い学生にしきりに(半ば強制的に)学科の授業を取るように進める美術予備校もありますが、コミニケーション能力に欠ける生徒は授業を聞いている雰囲気を出して、聞いているような顔をしていても聞き流しています。又聞いていても聞いたことをしっかりと理解し、理解した情報を構造的に処理し、記憶に留めるプロセスを踏みません。多くは最初の段階で先生の想像を超えるレベルで言葉の意味を誤解していたり、知らないことが多く、そこで躓いています。細かく言葉の意味から確認しながら教えていかなければならないので、全体対個ではなく、個対個で人間的に温かみのある触れ合いの中で学ぶ形をとることが大切です。全体指導の授業よりも家庭教師の方が効果的です。家庭教師で効果が出ない場合は、友達と一緒に勉強することの方が学習の効果があることがあります。例えば家で1人でいる時に恐ろしい程にまったく教科書に手が伸びない生徒でも友達と一緒にいる時はなんの抵抗もなく自然と手が伸びます。本来はこういった友達とのやりとりが赤ん坊の頃から家庭の中で家族間で毎日おこなわれるべきです。親が勉強をしている姿を見ていれば自然と子供も勉強するスタイルに入れます。逆に親が家で勉強している姿を見る機会のない子供は勉強する態勢に不自然さや違和感を覚えてストレスを感じます。子供の前で勉強する時間を割くことは子供と一緒にいる時間がとれない低所得家庭では不可能であることは十分承知しています。但し、子供の学力を上げるにはなんとかしなければならない問題です。親の眼の届かない所で家で1人でいる状態で勉強しない子供は無理やり勉強するように言っても勉強しません。子供によほど強い自覚が芽生えたり、力ずくで強制しない限りやりません。

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