経済的な問題について
芸大美大の費用は普通の理系/文系の大学以上にかかります。御家庭によっては様々な工夫をする必要が出てきます。工夫しだいではあきらめざるをえない状況を避けられるかもしれませんので、主な方法を紹介します。
下の表は熊谷美術研究所に1年間通ってから大学を卒業までにかかる費用を表にしたものです。
最新のデータではありませんのでご注意ください・ | 東京芸術大学に入学 | 多摩美術大学に入学 |
熊谷美術研究所の費用(4月入学/講習会含む) | 855,000 | 855,000 |
センター試験受験料 | 18,000(3教科) | 37,000(大学入試センター12,000+多摩美術大学25,000) |
受験料 | 17,000 | 35,000 |
大学1年次の初年度納入金額 | 982,460 |
1,905,000 |
大学2~4年次の3年間の合計金額(1年間) | 1,607,400 (535,800) | 4,815,000(1,605,000) |
合計 | 3,479,860 | 7,647,000 |
国公立の大学は年間100万円程度。私立の大学は200万円程度かかります。表に書かれている以外に交通費/画材代がかかります。予算をオーバーしている金額に応じて対策を考えます。
<予備校でできる工夫>
・熊谷美術研究所には中学生以上対象の特待生の制度があります。
・熊谷美術研究所には中学生以上対象の奨学生制度があります。入学と受験の意思をはっきり示して頂いて事情と状況を詳しくお話頂ければ検討の上で受講料金を割引致します。
・休み期間中にアルバイトをする。極力避けたい所ですが、高校3年生の受験を目指して高校1年生からアルバイトをして美術予備校に通う費用を作ります。実際に自分で美術予備校代を作って東京芸術大学に現役合格した教え子がいます。
<日本学生支援機を利用する>
日本学生支援機構
・大学卒業後に返済できない人が多いことが度々問題になっていますが、経済的な問題で学業が困難な場合は利用した方がよいと考えます。
・熊谷美術研究所の講師の場合、大学在学中に300万円借りました。今は問題なく完済しています。在学中に日本学生支援機構を利用した分で在学中はアルバイトの時間を減らせました。
・芸大美大に通うことを断念しようとしている人の多くは日本学生支援機構を利用することで解決しています。
日本政策金融公庫
・100%国が出資しています。
生活福祉資金貸付制度
・低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉及び社 会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。苦学生への貸付を行っています。
大学の授業料免除
・国公立の授業料免除は片親もしくは両親がいない御家庭は免除が受けやすくなります。
美術に進むための処方箋