芸大美大の分類①国公立か私立
国立と私立の違い
・年間の授業料の違い→国公立は初年度1,000,000円程度。私立は初年度2,000,000円程度かかります。
・国公立は学費の安さから私立よりも受験倍率が高くなります。
・生徒数は私立の方が多い。
・先生の数は全般的に私立の方が多く、先生の知名度も私立の方が高い。
・国公立は受験生獲得のための広報活動にあまり力を入れていないが、私立の大学は力を入れている。
・大学院への進学率→国公立は大学院への進学率が高く、東京芸術大学では約半数が大学院へ進み、凡そ1割が博士課程後期へ進みます。
「大学院への進学」
私立の大学は学費が高いことが影響し、殆どの生徒が大学院へは進学しません。博士課程後期への進学は将来大学の教員を目指す学生にとっては大学の教員になれるかどうかに大きく影響します。
芸大美大の分類②有名大学かどうか
有名大学とは美術に興味のない方でもご存じの大学です。どうしても古くからある歴史のある大学になります。
有名大学とは
・東京芸術大学
・武蔵野美術大学
・多摩美術大学
・日本大学芸術学部
・女子美術大学
・東京造形大学
「有名五美大」
芸大美大は美術大学と芸術大学に分かれます。違いは音楽部があるかどうかや総合大学であるかどうかです。
音楽部がある大学は芸術大学であったり、総合大学であったりします。
東京芸術大学は音楽部があります。
日本大学芸術学部は総合大学です。
有名五美大は
・武蔵野美術大学
・多摩美術大学
・日本大学芸術学部
・女子美術大学
・東京造形大学
の5つです。
芸大美大の分類③難関校かどうか
難関校かどうかの判断は美術予備校の先生など受験生に進路指導する立場にある人の考えによって変わります。クマビでは倍率が10倍程度の大学を考えています。
クマビが難関校と考える大学及びその科
・美術予備校で対策をしなければ合格することが難しい大学の科
・クマビの作成した難易度表でSランクからBランクまでの大学の科
(芸大美大難易度2013資料参照)
※難易度表でCランク以下の大学の科は高校で美術の先生に対策をしてもらっても十分に合格を狙えます。美術予備校に通う前に高校の美術の先生に高校で対策をして頂けないか相談してみてください。尚、高校で対策をしてもらえた場合に美術予備校の先生からの補足が必要な場合はクマビでフォローしますので、御遠慮なくクマビにご相談ください。
芸大美大の分類④教育系かどうか
芸大美大には教員育成のための教育系の大学があります。
クマビ周辺の教育系の大学は
・東京学芸大学
・筑波大学芸術専門学群
・千葉大学
・埼玉大学
・群馬大学
芸大美大の分類⑤自宅から通えるかどうか
受験生の個人的な問題として授業料や通学手段の問題があります。授業料の問題は受験生や親御さんでも問題点を捉えやすく自ら判断して結論を出しやすい問題です。一方で個々の都合の問題として、特に進路指導が必要になることが多いのが通学による大学の選択の問題です。
通学手段の選択には幾つかの段階に分かれます。
①自宅から通うことができなければ下宿をする。
②自宅から通える大学を選ぶ。片道3時間以内であればなるべく良い大学に通う。
③自宅から通える大学を選ぶ。片道1時間30分程度で通える大学に通う。
中には大学でも新幹線で通ったり、毎日親が送迎したりする特殊な例もありますが、細かいことは分類から省きます。
まず、①の下宿ですが、モチベーションの高い学生の場合はなるべく下宿をしてでも難関校を目指すべきです。日本学生支援機構などの奨学金や日本政策金融公庫などを利用すれば自宅から通う場合と比較しても親御さんの負担はあまり変わらなくなるはずです。具体的な説明は熊谷美術研究所に問い合わせてください。
②の片道3時間以内なら通う。というのは難関校の場合は下宿をすることが親御さんから認めて頂けずに受験を断念している学生が日本中に大勢いることを考えたり、難関校を卒業することの実質的なメリットを知ると3時間かけてでも通った方が良いと考えます。
③の1時間30分程度で通える大学に通う。という選択は最近はとても増えています。自分の価値観として受験で力を入れずに、大学は近い大学を選ぶ選択も健康的な高校生活や大学生活という視点ではけっして間違ってはいません。
自宅から通える範囲の芸大美大があるかどうかを確かめて、一番近い大学がどこなのかを調べ、通学時間の違いを区別して分類しておくことは大切です。
芸大美大に合格するために