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美術系(美術・デザイン全般)専門学校

美術の勉強ができる学校は芸大美大が全てではありません。
美術系の学校には専門学校もあります。
大学ではなく専門学校への選択をする時の事情は1つ目がメンタル、2つ目は経済的な事情、3つ目は学力です。
2つ目と3つ目は工夫や努力で大抵がどうにかなるもの。1つ目はどうしようもなく仕方がないケースが多いです。

将来的なことを考えれば大学の方がいいのは言うまでもありません。家からの距離などで学校を選ぶのは論外です。
ここでは考え方がよくわからないと言う方のために項目別に細かく書いていますので参考にしてください

  • 専門学校の強み

    アニメの制作会社やゲーム会社、イラストレーターや漫画家になるために特化した就職やデビューに向けた専門学校の態勢には大学にはないパフォーマンスがあります。
    大学では基本的に個人が積極的に動くもの。個人で動くことができない人は専門学校に頼る他ありません。
    大学では個々の学生を細かく面倒みることはできません。
    それに比べて専門学校は自分で動けない学生のために学校が就職先を見つけてきてセッティングまでしてくれる学校(全ての学校ではありません)があります。

    専門学校の強みと学生の弱みを組み合わせて考えると、人によっては大学よりも専門学校の方が向いていると見て良い場合があります。
  • 専門学校の分類

    美術系の専門学校は入試のある/ない。
    美術系の中でさらにデザイン系/美術系(絵画、工芸等)に分かれます。

    「入試のある専門学校」
    美術系専門学校の中で唯一本格的な入試を実施するのが桑沢デザイン研究所(=桑沢)です。
    桑沢は東京造形大学の系列の美術系専門学校で歴史も古く、美術系専門学校の中ではしっかりとデザインの基本を学べる学校として定評があります。 桑沢に通う生徒の中には芸大美大を受験していた生徒もいます。 入試の倍率も私立美大のFランク校と肩を並べる程度の倍率があります。

    「入試がない専門学校」
    入試を実施しない専門学校は日本中に沢山あります。
    できることなら芸大美大の難関校を検討してみて〜ダメならFランクの大学と考え〜無理なら専門学校でも桑沢〜桑沢でも一般入試で戦うことが難しいので推薦入試と考えて〜。 以上のことを検討してみても事情があって美術予備校に通って入試の対策ができない場合は入試のない専門学校へ進学を検討してみるといいと思います。 将来性や安定した生活を送るには難関校を出ることが大切であることは言うまでもありません。それでも事情がある場合は専門学校へ進学して頑張るしかありません。
  • 難関校を出たら…

    難関校を出て大手企業に務めた場合ゆくゆくはプロデューサーやディレクターといった管理職につきます。 収入や福利厚生、生活が安定し豊かになることはいうまでもありません。 中には初年度最初のボーナスが100万円を超えたという話もあります。 そして卒業後すぐにディレクターとして就職する場合もあります。

    「管理職に着いてもデメリットが…」
    難関校を出て大手企業に入って管理職に着いてもデメリットがないわけではありません。 自分の手で作品を作る機会がなくなり安定と引き換えに仕事がつまらないという声は少なくありません。 自分の手で色を塗ったり描いたり作ったりしたい人は管理職が苦痛で幸せではないのかもしれません。 ただ、それを苦に辞めるという話を私は聞いたことはありません。 仮に辞めたとしても会社を興すということが多いようです。 多くの場合、自分の手を作業に向けると言うことは収入が落ちると言うことを意味します。 安定したマネージメントの中で気が向いた時に手を使えるようにすることが大切だと思います。

    大手でなくとも優良企業はあります。 でも下請け会社には優良企業は少なく、大手ではない中小企業でも優良企業で活躍する人の多くは難関校を出たデザイナーです。
  • ブラック企業

    美術系の就職先の多くはブラック企業です。 近年(2019年)大手優良企業では過重労働をさせないため残業をさせない会社は増えています。 大手が残業をしない分は下請けの中小企業に回ります。 そのため世の中に注目されない無数の下請け、孫請け会社には大手からまわされた仕事が山積みになっているそうです。 専門学校から就職する会社の多くはブラック企業の可能性が高いです。 只、このようなことを書いてもブラックであることがわかるのは会社に入ってから…。 専門学校を出た人の殆どは過酷な仕事に耐えられず、給料が上がらないこともわかり、悲観し、30代までに辞めてデザインとは関係のない仕事をしています。 専門学校を卒業して2年以内の半分が辞めると言われています。 芸大美大のFランク校も専門学校と同様で多くの卒業生が長くは続きません。 それを見越して本当に専門学校でいいか?よく考えてください。 私が個人的に周りの40代のデザイン職の人間に専門卒、学校を出ていない人を聞いてみると専門卒は社内に2割程度。 学校を出ていない人は稀に聞く程度という感じで聞こえてきます。

    それに比べて難関校を出たデザイン系の人は希望すれば殆どの人が定年の年齢まで続けることができます。 その差を冷静に見極めて多くの人が美術予備校に何年も通い難関大学を目指すのです。
  • 専門学校に進学する理由

    入試のない専門学校に進学する理由で多いのは、大学では絶対に座学の単位が取れないから。 予備校に通うお金がないから。 コミケなどで食べて行こうとしているので大学に行く必要はないから。 ゲーム会社に行くために大学に行く必要がないから。 高校生の時は遊びたいから。 などです。

    「座学の単位が取れない」
    座学の単位が取れないからと考えている人は発達障害やLD(学習障害)で読み書きが全くできないなどの具体的な理由があるのだとすると確かに大学は座学があるので不味いかもしれません。 ですがこれまで勉強をしたことがなくて、何とかできるようなら勉強して難関校を目指すべきです。 よほど酷くなければ芸大美大の座学は真面目に通って入ればレポートは緩いので(LDの私ももらえたくらいですから・・)何とかなります。

    「美術予備校に通うお金がない」
    美術予備校に通うお金がないからと考えている人で専門学校に通えるお金を奨学金を使って払おうとしている人は予備校代を国民生活金融公庫を使って払うことを考えてみてください。 卒業後の年収を考えれば難関校の、少なくとも大学を出てデザイナーになった方が遥かに良いです。

    「イラスト」
    コミケなどで食べて行こうとしている人はコミケで生活できるくらいに人気が突き抜ければ有りですが、そこまで押し切れる気持ちがなくて、実行できずに埋もれるくらいの気持ちなら学校に通ってください。 専門学校のイラスト系の学科は途中退学者が多いです。 描ける人ほどいても仕方がないと考えてすぐに辞める傾向があります。 それならなぜ大金を払ってまで専門学校に入学したのか?不思議に思う人も多いかもしれません。 実際にすぐに辞める人たちも入学するまでは専門学校がどのような場所なのか知らなかった。 私が専門学校で教えていた時はそのようなことが常態化し、毎年のことだったので、実情を高校生が知る手がかりはないのだと思います。 結果、イラスト系の学校に残る学生は初心者が多くなります。専門学校のイラスト系の学科学生の多くは専門学校に行くまでに絵を描いたことのない学生です。 なので多くの学生が全然絵が描けません。 そのような学生が集まるのは、高校の時にやりたいことが見つからなくて、専門学校の人と話し、体験授業で少し絵を描いて褒められて後押しされて入学する学生が多いです。 高校3年生の段階で進路が決まらない学生は多い。 そこを専門学校の先生に後押しされてその後上手くいく人もいるので、そういった場合には専門学校に行って良かったということだと思います。 専門学校のもう一方で難関校は美術予備校で実技の対策をします。大学に入った後はデッサンの授業は全くない学科もあります。 それでもデッサン力は申し分ない力をつけています。 そして就職する場合は就職試験でデッサンを持ち込みますが難関校の学生であれば受験期の作品で十分通用します。
    難関校ではイラストだけでなくそれに纏わる様々なことを学びます。 例えば企業では大抵はフリーのイラストを少し手直しして使って良いのでいじって済ませます。 つまり大抵のイラストに対して企業はお金を出す必要がないのです。企業に勤めている人は企業にお金が入り出て行くまでのマネージメント全てを理解して仕事をします。 そうして役職がついて管理職になる。 その時には、イラストという仕事が実際にどのようにすれば食べていけるのか?その時に世の中に必要なイラストがどのようなものか?それはどのように売り出せば良いのか?が手に取るように見えているはずです。 それがよく分かってからイラストを世に送り出しても遅くありません。 本当にイラストで成功したいなら難関校に進むべきです。 それともう1つ考えてみてほしいことがあります。 イラストを描きたいという人は多いですが、自分が頭に思い描くイラストを一生それだけ書き続けて食べていきたいのか?大抵はほんの数年で他にも色々とやりたいことがあるはずです・・・。

    「ゲーム」
    ゲーム会社は専門学校から就職する人は多いです。 但しブラック企業が多い。過酷な職場が多いです。 最大手の企業は大卒しか採用しません。 専門学校に決めてしまう前によく考えてください。 難関校は大手優良企業への就職に力を入れています。 同じ大金を払って頑張るなら難関校の方が有利なはずです。

    「コミュニケーション」
    実践的な技術を学べる美術系専門学校は日本中に沢山あります。
    大手ゲーム会社の中には芸大美大卒しかとらない所もありますが、芸大美大は就職活動やデビューに対して学校で後押ししてくれるわけではなく、個人で動かなければなりません。 但し、難関校では企業に勤めていたり、世界的に活躍しているOBなどと個人的な接点を持てる機会が数多くあります。 そういった経験を踏まえて惹かれる就職先と巡り合い、就職するということは少なくありません。 人との巡り合いの機会を生かすにはコミュニケーション能力が必須です。 そして最近は英語能力が必要になる機会が増えています。 英語が必須とまではいきませんが、コミュニケーション能力がなければ基本的にデザイン系の仕事は無理です。 少なくとも大手企業の就職は不可能と言っていいと思います。 そうするとコミュニケーションが苦手な人は大学よりも様々なケアーをしてくれる専門学校の方が就職はしやすいです。
  • 美術系(デザインではない美術)専門学校

    デザイン系の仕事はコミュニケーション能力は必須です。 どうしてもコミュニケーションが苦手でできないという人はデザインではなく美術の世界が向いているかもしれません。
    但し、芸大美大の難関校に進んだ場合、卒業してグローバルに活動することを考えた場合英語能力は必須です。 英語が苦手な場合、国内で何とか生き抜く方法を探るしかありませんが、それでも大学は教員になる道があります。 専門学校では本当に作品で食べていけるようにするしかないのです。 ですが本当に専門学校を出て食べていけるのでしょうか?芸大美大の難関校でも卒業の時点ではほぼ全員が食べていけません。 私の知る限り今も昔も活躍している私の知る芸術家の多くは大学に10年程度いてそれでやっと食べていけるかどうか、とにかく時間をかけている人たちです。 専門学校から本当に道が開かれるのか?それをよく踏まえていてください。

    「寄り道」
    私がクマビの生徒に進めるのは一度大手優良企業に就職することです。 そして時期を待ってから作家として活動を始める。 人生の長いスパンでずっとアートの世界を見続けていけば必ずと言っていいほどチャンスはあります。 でもその機会が見えた時に疲弊し尽くしていれば生かすことはできません。 つまり多くの学生が無理に作家活動を続けようとして若いうちに心が芯から折れてしまうのです。 「寄り道をせよ」というのが私が生徒に指導する必勝の方策です。
  • 教職

    難関校に進んだ芸大美大生の卒業後の進路で多いのは企業の就職以外では教職に就くことです。 教職とは高校、中学を中心に東京藝術大学で残れることができれば大学の教員、稀に専門学校。稀にというかこれからは本当に少なくなると思いますが美術予備校の専任講師などがあります。 これらは芸大美大の保険とも言える何かと融通の効く都合の良い仕事です。 簡単に言えば大学と予備校の専任は指導の時間は週に2から3日でさらに大学の教員は年の半分から1/3は休みです。 それで年収400〜1500万程度もらえます。 時給にすると1時間5000円以上です。 専門学校を出てブラック企業に入った場合、固定給で1時間に換算すると800円もないような所も多いです。 自分がそのような会社に入ることは想像できないかもしれませんが現実的に良く考えてください。 このように教員はとても都合の良い仕事です。 でも、あくまで専任の話であって非常勤は生活することはできません。 つまり、卒業後すぐに作家として生活はできない。 それで就職しないとなるとデザイン系ではない美術系では教員以外に食べる方法がないとも言えます。

    教員の話をもう少しします。専攻によって教員になる割合には差があります。 教員になる割合が高いほど他の仕事が少ないと言えます。 教員になる割合が高いのは彫刻と日本画です。 この2つは在学中に就職活動をしづらい空気があります。 次に油画科です。 油画は割と就職しやすいので就職する人は多いです。 ついで工芸科です。 工芸は作品が売れやすいので教員になる人は少ないです。 工芸に近い状況はデザイン科ですがデザインで教員になるという話は殆ど聞きません。 つまり、大学でなければ保険となる教員の道がないのです。 専門学校の場合、専門学校の先生になることはあります。 教員になる道がないと非常に不味い状況に陥るのではないかと思います。 実際にそのような話しか聞こえてきません。 私には実態は正確にわからないので美術系の専門学校に進む人は入念によく調べて、考えてください。 但し大学の状況から見ると不味いということは想像に易いと思います。 多分皆そのようなことを重々承知で美術系の専門学校に進んでいるのではないかと思いますが…
  • 美術予備校に通えない人

    専門学校に進むしかない人には事情があることが殆どです。 主な事情は3つです。 1つはメンタルの問題。 もう1つは経済的な問題。そして学力です。

    「メンタル」
    メンタリティーが問題になる場合、上でお話ししたコミュニケーション能力もメンタルの問題の代表的なものです。 デザインの世界ではコミュニケーションが取れなければ仕事になりません。 そのような事情を承知して学校は出たいので専門学校に通うと考えるなら、それは素晴らしいことだと思います。 コミュニケーション能力が養われる機会やタイミングは様々です。 専門学校でコミュニケーション能力が高まってくるかもしれません。 高校を卒業と同時に都合よく能力が身につくのは運です。 高校生半分くらいは得意とは言えません。 男の子は特にトンチンカンです。 男女合わせても3分の1くらいはあまり取れません。 10人に1人くらいは全く取れません。実は私も高校生の時は10分の1に入るトンチンカンでした。 まあ簡単に言えば人は時間をかけて成長するのです。 あなたがもし高校卒業と同時にまだトンチンカンなら堂々と自分なりの選択をしてください。 私は究極の周り道をしてやろうと企て、東京藝術大学に7年浪人しました。 お陰でちょっと変われて今があります。 なので事情があり納得をして美術系の専門学校に進むのであれば良いと思います。 親御さんも了承することも多いでしょう。 その際は私も勿論同感です。

    次に問題になるのは情緒だと思います。 芸大美大の実技試験では技芸を評価されます。 技芸は落ち着いて長時間(1日6〜9時間)非常に丁寧な仕事を続けられるEQ(情動指数)の高さが必須です。 落ち着いて丁寧な線が引けなかったり、色ぬりではみ出したりするようでは仕事ができません。 情動指数は頑張って上げることができます。 でも、芸大美大受験をする人の多くが受験を通して上げていきます。 どうしても自信がない場合は専門学校も致し方ないと思います。
  • 学力

    「学力、偏差値60以上」
    学力を懸念して芸大美大を諦めて専門学校を選ぶ学生は多いです。 私は芸大美大進学の適性は偏差値60弱から上だと考えています。 それだけの学習能力があり、企業への就職を検討しながら大学に行けるのであれば上手くやれば確実に食べていけると考えています。 芸大美大の入試を考えた学力は偏差値55程度で良いと思いますが、企業への就職や作家活動を考えると全体的には偏差値60弱から上だと思います。 つまり偏差値60以上ある人は無理をしてでも絶対に難関大学に進むべきです。

    「学力、偏差値50以上」
    美術予備校では偏差値50を切る人たちはうまい具合に減っています。
    かつては学力の低い人も美術予備校に大勢通っていました。しかし最近は減ってきています。 高校の先生のアドバイスや、不景気の影響、インターネットの情報などによって学生それぞれが冷静に判断できるようになってきているのだと思います。 学力で一般入試で大学に合格することができない人は推薦を狙ったり。 専門学校を選んでいるのだと思います。

    「学力、偏差値50以下」
    偏差値50を切る人が昔は大勢いました。 その多くは東京藝術大学を狙う。 当時は学科の成績が悪くても実技勝負でした。 予備校の先生は学科の勉強をしていると怒っていました。
    私も高校を卒業する時は偏差値50を切るような学力でした。
    偏差値50を切ると、情動指数も低くなる傾向があります。落ち着きがなくなり、コミュニケーションにも問題が見られるようになります。 これらの問題を克服するために大切なことは落ち着くことです。 落ち着けば落ち着くほど学力が上がり、コミュニケーション能力も上がります。 昔はあらゆる困難を超えて東京藝術大学を狙う学生が大勢いました。 何が言いたかというと実は偏差値や情動やコミュニケーションなどの様々な能力は気持ちひとつでどうにでもなるのです。 「才能」と言われるかもしれませんが違います。
  • 学習障害

    美術系の学校を目指す人の中には学習障害を抱えた人が大勢います。 私もその一人です。 私はLD(日本語と英語の学習障害)です。 高校の時に発病し、未だにトンチンカンな所があります。
    専門学校へ進もうとしている学生の中にもLDの人もいるかもしれません。 ただし、学習障害だと認識できている人は少ないです。 でも、私が専門学校生を見てきた中では学習障害だと考えられる生徒はそれほど多くはありません。 一定数は必ずいますが、全体の1割程度だと思います。 もしやればできると考えている人なら努力をして難関校を目指すべきです。 怠くてやる気が出ないのだとしたら一度将来のことを考えてみてください。 大手優良企業に勤めた方が楽です。 同じ程度に仕事をしても給料は倍、下手をすれば5倍程度ついてもおかしくはありません。 学習障害だと認識できている人はどうのように向かい合って生きていけば良いか考えてください。
    重度の学習障害を抱えていても全くそのように認識していない学生が実は専門学校やFランクの大学には大勢います。 親御さんもそのように認識させることが辛くて認めたくはない。 又は、親御さんご自身も認めたくはない。 それでも授業では指導されたことが全く理解できなかったり、理解できても覚えられなかったり、つまり単純なことができない生徒が大勢います。 私の言いたいことはつまり、その時に専門学校の高額な授業料を使ってしまっていいのか?と言うことです。 重度の障害の場合大学に行ってもダメだと思います。 専門学校や大学に行く前にリハビリーをして問題なく教えられたことが身につけられる状態になってから大学なり、専門学校に通うべきです。

    「学校にいる間に障害を乗り越え生まれ変われる人」
    あなたがもし軽度のLD、又はそれに近い状況である場合、それと向かい合いながら生きていく中で、学校に通う時間の猶予を持てるのであれば幸運なことです。 私のように重度でなければ専門にいる間に改善される場合があります。 当然改善されない場合もあります。 つまり改善される機会をしてそれまでをどのようにやり過ごすかが大切です。 そのための専門学校の進学であれば良いと思います。 高校を卒業した時点でトンチンカンでも就職までに生まれ変わったようになるケースは少なくありません。
  • 専門学校での私の指導

    私は昔専門学校で指導していました。 専門学校で指導をしていた頃、指導したことがどの程度で習得できるか観察しながら個々の学生の学習能力を測り、測りながら授業の内容を学生に合わせて調整していました。
    能力の高い人は就職活動に間に合うように、授業についていくことが難しい学生も多いので、学習能力が低いと思われる学生は、私の中で昔の私と照らし合わせて学生たちの様子を察しながら指導していました。
    重度の学習障害だと思われる学生は指導の内容は全く覚えられません。 そのような学生に対する最善の策はできるようになるまで、そっとしておくことです。 1つのことを言ってそれができないうちに2つ以上のことを言うと畳み掛けるようで、いじめのようにしかなりません。 1つのことを言ってできるまで何ヶ月でも待ちます。例えばデッサンの授業で鉛筆を3H1本しか持ってこない。 例えばデッサンの授業で指先で加減することが面倒なので全部真っ黒になる。
    幸いそれでも単位を与えられる学校ばかりだったので卒業させてあげられるように上手くやり過ごせました。 なので私の評価は全体に甘めにするほかありません。
    本音で言えば当時の学生たちにこのような話をしてアドバイスできればなお良かったのですが、私は担任ではなかったので当時そのような立場ではないのでできませんでした。
  • クマビは重度の学習障害者は受け入れません

    因みに、クマビでは重度の学習障害のある人は受験生として受け入れていません。 理由は受験しても合格できないからです。 実は美術予備校には重度の学習障害だと思われる生徒が割といます。 それは受け入れをお断りすることができないからです。 どちらが正義かわかりませんが、私の経験上、重度の障害がある場合はそれを本人が努力で克服しない限りは受験が上手く行くことはありません。 つまり、私の教え子の中では今までにいないのです。 何年も擁護して最終的に成長はしますが、合格することができないのです。 私が美術予備校に勤めていた時は私に入学を思い止まらせる権限はありません。 受け入れて指導するしかないので正直苦しかった。 指導するのが嫌なわけではありません。 本人と親御さんは良くなると思って期待しているわけですからそれが辛いのです。 そのような現場の先生は多いと思います。 自ら運営しているクマビでは断腸の思いで入学を思い止まって頂きます。
  • 専門学校生の経済的な事情

    私が専門学校で指導をしていた時、専門学校の生徒になぜ芸大美大を受験しなかったのかよく聞いていました。 割と多かった答えは美術予備校に通うお金がない。 という答えです。 聞けば通うのは奨学金を借り、親御さんには入学金をなんとか出して頂けたというものです。 年間150万必要な専門学校でしたので金額にバラツキはあっても奨学金を借りなければ通うことができない学生が多いのも頷けます。
    ただ、もう1つ考えて欲しかったのは国民生活金融公庫を使って美術予備校に通い芸大美大を受験することです。 美術予備校に通う際に公庫を使うことに抵抗がある人は多いですが、頑張って結果が出せる学生であれば卒業後を考えると公庫を使ってでも難関校に進んだ方が良いはずです。
    私がもったいないなと思うのは割と学習能力の高い学生たちがいて彼らなら難関校を目指せば合格できるからです。 専門学校に入学前から入りたい会社が決まっている場合はいいですが、特に拘りがないなら難関校に進んだ方が道は開かれます。
  • 美術系の専門学校に行く前に熊谷美術研究所に通って下さい

    美術系の専門学校に進学した後にはさまざまな問題があります。 多くの人の場合、最終的に一番問題になるのは美術職で就職できるか否かです。 美術系の専門学校は美術職で就職できる人とできない人にわかれます。 近年では芸大美大からも普通にゲーム会社等に積極的に就職活動の矛先を向けるので、専門学校の学生は今まで以上に芸大美大卒の学生と対等に渡り合っていく実力が必要になってきています。
    熊谷美術研究所が美術系の専門学校に進学する人にお薦めする確実に美術職で就職できるようにする必勝の方策は美術系の専門学校に進学する前に少しでも高い実力を養成しておくことです。 それはデッサンを芸大美大生に負けないレベルにまで高めることです。

    専門学校の学生には、本当は人物デッサン、静物デッサン、石膏デッサン、風景デッサンの高いスキルが求められます。 本当は?というのは、専門学校生の多くが人物デッサン、静物デッサン、石膏デッサン、風景デッサンを十分に描くことができません。 十分に描くことができない理由は、専門学校のカリキュラムで設けられている授業時間では制作時間が足りないからです。

    芸大美大の難関校に進学している学生の中で人物デッサン、静物デッサン、石膏デッサン、風景デッサンを就職活動に十分に通用するレベルの仕上がりで描くことができる学生は受験のために高校生で600時間以上。 浪人した人で1200時間以上描いています。
    熊谷美術研究所で推奨している制作時間はプロになるまでに6000時間です。 芸大美大の中には6000時間程度描いている人はいます。 全般的にはその半分程度の2000時間から3000時間程度だと思います。 2000時間程度描けば人物/静物/石膏/風景のそれぞれのデッサンがある程度形になります。 専門学校がカリキュラムで行うデッサンの授業時間は2年制で100~200時間。 3年制で150~400時間です。 200時間でできるデッサンのトレーニングの内容は一通りの課題を描いたことがあるといった経験をする感じです。 400時間の場合、芸大美大を受験する浪人生の3ヶ月程度の制作時間なので初歩の初歩を掴みかけられる程度の時間です。
    専門学校の学生の多くは専門学校のカリキュラムの中で人物/静物/石膏/風景のデッサンをしっかりと描けるようになると誤解していますがカリキュラムだけでは描けるようになりません。
    プロで十分に通用する画力を身につけるためには少なくとも1200時間程度は時間が必要です。
    専門学校に通い始めてからカリキュラムの授業以外でデッサンの制作時間を不足分の800時間程度とることは事実上無理です。 そのため熊谷美術研究所が専門学校への進学を希望する人に推奨するのは専門学校に行く前に1時間でも多くの制作時間を設けることです。 実際に、専門学校へ進学する前の人のために、就職を前提としたカリキュラムでデッサンの指導ができる学校はあまりありません。 芸大美大受験予備校の多くは受験をしない学生は受け入れていませんし、絵画教室などでは専門学校生の就職の事情や必要なレベルや内容がわかりません。 熊谷美術研究所は芸大美大受験のための美術予備校ですが専門学校に進学する学生が就職までに必要なレべルや内容がわかります。 当然熊谷美術研究所は芸大美大を受験しない専門学校に進学する学生を受け入れています。 これから専門学校に進学する学生は高校3年生までの間にしっかり制作時間を確保して、人物/静物/石膏/静物それぞれのデッサンを描く力を身につけるために熊谷美術研究所に通うことをお薦めします。

    専門学校を覗いてみると見える状況があります。 専門学校に入学した1年生の段階で芸大美大の難関校に進学できる画力を持っている人が混ざっていること。 芸大美大を出ている人がいること。 画力があって、コミニケーション能力に問題のない人。 これらの人は順当に美術職として就職します。 語学力があればなお良しです。 高いスキルを持った人はほんの一握りで、殆どの人が初心者です。
    熊谷美術研究所では初心者で入学した人は2年制の専門学校では1年生の間に、3年制の専門学校では2年生までに画力を養成することをお薦めします。 初心者で入学した人の場合間に合う人と間に合わない人が出てきます。 やる気のない人が多いということもありますが、やる気がある人は熊谷美術研究所で早めの対策を行うことが必要です。

    初心者では絵をはじめても専門学校に入ってからコツコツデッサンの練習をした人は当然就職が決まります。 熊谷美術研究所での制作は1日2時間毎日少しずつ描くことや土日でそれぞれ1日6時間絵を描くことで十分です。2年間継続すれば1200時間以上の制作時間を確保できますし、けっして無理な時間ではないはずです。 就職した後は毎日それ以上の制作をするわけです。 学生の内から毎日作品を制作する姿勢を作ることができれば実行出来るはずです。 専門学校に入学した人は是非熊谷美術研究所でデッサンを描いて下さい。


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