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天才を育てるために大切なこと

天才を育てるために大切なことがあります。

それは天才の育て方を考えることは勿論ですが、天才の育て方を考える前に、誰が見てもわかりやすく天才を潰してしまっている状況があるので、それを指摘し、改善して今後は潰さないようにさせることです。

天才を潰してしまっている場所は学校、団体、美術館、市場などの美術の世界を作り上げている全ての場です。それぞれの場の内部の人間は潰しているポイントは薄々感づいています。
但し、一般的には問題として認識されていないことですし、現場に立つ当事者には手立てがなくどうすることもできず、気になってもスルーするしかなく、問題視しないことが習慣になり誰も危機感は持っていない。

というのが実際に現場に立つ人間の肌の感覚です。


スルーしている問題の多くが美術の世界以外の公の場や社会の皆さんなど、当事者ではない方に第3者の眼で客観的に判断して頂いた時には、はっきりと問題だと認識できます。
そのため問題だとはっきりとわかりやすく認識できる形で言われれば、皆がすぐに気付く問題だと思います。

天才育成計画では美術の中にある問題視されていない問題をわかりやすく言葉化し皆さんにわかってもらう活動を行います。
これらの問題の多くは皆さんが問題だと感じていないことばかりです。
そのため問題だと、はっきりわかった時点で皆が考える問題になり、皆さんが動き始めることになると考えています。


これからお話しすることは最初に言っておきたいのですが、誰が悪いわけでもないこと、なので誰かを攻撃するという類のことではありません。
おこがましいですが天才育成計画の初期はそのような内容の活動を行います。
私は今の日本の状況はどこからどう見ても美術の天才が育つわけはないと考えています。

理由は簡単です。

今の日本はありとあらゆる人と美術が触れる場面で美術の天才の芽を知らない内に人為的に潰してしまっているからです。

天才を潰している物事を私はこれから「天才ハザード」と呼びたいと思います。天才ハザードは幼児から大人まであらゆる時、場所にあり、日本人の殆どの人が直面します。
天才育成計画は天才育成の具体案を実行する前にその弊害となる天才ハザードを撤去して地ならしをすることから始めなければならないと考えています。


現在作成中の「天才ハザードマップ」を使って天才ハザードを撤去していきますが、私の実行する天才育成計画はおそらく私の寿命を考えるとただの地ならしで終わると思います。
ただ、その地ならしが美術と社会に浸透すれば多分その後の天才育成の具体案は私が示す必要はないと考えます。

私がいなくても勝手に誰かがもっといい方法を考える。

そう確信を持って思います。


さて地ならしですが、美術の世界はパンドラの箱を持っています。
開けず、腫物を遠ざけ、多くの人がその箱が閉まっている状況にあります。
さらには、閉まっていることに気付いていない人も多い。

だからそれを開けること自体には壮大な意味があります。


特に問題を多く抱えているのは学校教育の現場です。

美術における人の天性の才能は幼児期から段階的に制度によって潰されています。
教育者の本音と裏腹でどんどん芽を摘まれている状況です。

かくいう私自身、世の中の例にならって、ならうしかなく潰し続けている張本人の一人です。
だから長年ずっと心持が悪いです。
私だけではないはず。

大きな制度に逆らえず、大きな流れに乗るしかなく、生徒たちも流れに乗ることしかできず、ただただ、どうすることもできずに歯止めのかけ方がわからず、タイミングがなく流してきたことだと思います。

ただ、今それについて考え、解決策を打つタイミングが来た。と思います。


天才を潰すことは数多く見られます。

天才育成計画の意義はそれを無くすことにあります。

ここで上げる草稿はアイデアの段階なので、皆さんに宣言し、実行する計画について告知した後に準備ができ次第必要な予算を組んで実行します。

例えば後で紹介する幼児~大人までが大声で叫びながら絵具を思う存分まき散らすことが出来る設備。
今すぐとはいきませんが、美術予備校の校舎を買い取った今となっては、完全防音の、汚れたら絵具を水で洗い流せる部屋の1つや2つ作るくらいどうということはないです。

他にもやるべきことがあるので順番ですが必ず実行します。やらなければ気持ちが悪いのです。


私の見てきた日本は、美術の天才など育ちようのないほど悪い環境だと思います。

油絵/日本画/彫刻/工芸を学ぶ最高峰の教育機関である東京芸術大学へはその実技試験の対策は関東の一部の予備校に行かなければ昔からだめで、関東以外の地方から関東の予備校に出てくることが出来ない受験生のほぼ 95~100%は最高峰の東京芸術大学に行けません。
直接誰が悪いという問題ではないですが、この状況は第3者からみればあきれてものが言えないほど馬鹿な話です。

ただ、美術に関わる人間は誰もそれについて声を上げない。

日本が天才すらまともに育たない環境であるなら、凡人が仮にいるのだとすればその凡人もなおさら健康的に育つわけのない環境であることは言うまでもないです。
健康的に育つ環境ではないから、だから、日本人は幼児期から確実に美術から心が離れていくステップを踏み、ある時点から絵画コンクールで受賞した子以外は心が完全に離れ皆が美術と疎遠になります。


子供たちの本音を聞いてください。

小学生の多くは図画で絵を描くことが大嫌いです。

美術の内部の人が採ったアンケートではだめです。

外部の方がアンケートをとりましょう。

子供対象に限る必要もないでしょう、親御さんや大人の皆からもとりましょう。

天才が潰れる機会はタイムリーに私の心に深い傷を与え続けています。毎日。
ここまでリアルにグサグサ、ザクザクえぐる攻撃性の高い問題なので、きっと私以外の大勢の人々へ深い傷を与えているはずだと思います。

止まることを知らず、何もできないまま生徒たちは同じ境遇にあっています。

制度がそうさせているから無限にループし留まるところを知りません。

そのような状況が人から愛されるはずがない。
人をえぐる天才ハザードは必要ないと思います。

取り払いましょう。

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