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合格者の声2022

油絵科

石橋 征央

21歳 1浪

東京芸術大学 美術学部 絵画科 油画専攻 合格
多摩美術大学 絵画学科 油画専攻 合格
東京造形大学 美術学科 絵画専攻領域 合格

 私は高校を卒業してから一度就職をしていました。美術とは無関係な仕事に就き、いわゆる普通の人生を送る予定でした。
 社会人になると、自由度が増し自分の人生について考える時間が増えました。そこでもともと好きだった絵を描く事を、人生の軸にしたいと考えて受験を決意しました。
 初めは桑沢デザイン研究所を視野に入れており、デザインの道を志していました。ある時に先生から油絵科の自由度、面白さ、そして技術が無くてもどうにかなる、などのお誘いで油絵科に変更し美大を目指し始めました。

 平日は仕事で、初めは土日に通っていました。クマビは大手の予備校よりも人数が少なく気を張る必要も無いので居心地が良かったです。自分と違う価値観や面白いバックグラウンドを持つ方たちと制作をし、今まで自分に無かった考え方が培われていくことを実感していました。人数が少ないからこそいろんなものに目を向けて制作ができ、絵の事だけでなく人間性の変化を楽しめる環境がクマビにはあると思います。
 先生との関係も密接で、一緒にご飯に連れて行かせてもらったり、時には画材を貰ったり貸してくださったりしてくださいました。印象に残っている事は課題にカツ丼が出た時でした。そのカツ丼をモチーフにし、おいしくいただきました。

 高校は専門学科だった為、共通テストを受けるにあたりかなり不安があり多摩美術大学の学科に関しては共通テスト利用の国語だけという受験方式を活用しました。
 東京芸大に関しては共通テストに不安が多かっにも関わらず合格できたということは、私の様に学力に自信が持てない人にも全然チャンスはあることを実感しました。
 油画科を選択して良かったと思います。

 クマビでの指導について、チャーリー(チャーリーズ・エンジェルのチャーリーのような先生がクマビにはいます。)先生は見え方や色の使い方などを教わり絵の理解を深めてくださりました。参考になる作家の展覧会がある事を教えてもらったりと、本当に力になりました。
 小平先生は考え方や進め方などを教えてくださりました。技術的な事ではなく、もっと根本的な絵を描く事、姿勢などについて自分を掘り下げることができました。「おもしろい絵」とはどういう事かなど、合格の切り口を教わりました。

 受験本番は初めての美大受験ということもあり、緊張していました。東京造形大学と多摩美術大学に関しては、不安はありましたが周りと見比べて自分の絵が目立っていた印象だったので引けを取る気がしませんでした。
 東京芸術大学に関しては、個性的な絵を描いている人が結構いて、やばいかもという不安はありました。先の大学が合格しており、もしダメだったとしても進学はする予定だったのでそこまで緊張はしていませんでした。泣いても笑ってもラスト勝負の気持ちで全力で試験に臨み、楽しく描こうという気持ちでした。試験課題も得意分野であり本当に巡り合わせが良かったと感じます。指導してくださった先生方、関係してくださった方々に感謝です。

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